ペット産業CSRの課題と取り組み

ブリーダーにおける、劣悪な飼育環境、動物福祉の侵害は、大きな社会的課題となっています。近年、ペット産業の在り方に対する世間的な批判は、ますます大きくなり、2021年6月からは、ブリーダーやペットショップの活動を規制すべく、いわゆる数値規制が施行されました。

こうした問題に対しては、ペット産業自らが自浄作用を発揮し、健全化を目指していくことが筋であると考えています。

当法人では、ペット産業が、社会的責任を果たし、透明性を確保し、業界内部から改善を行うことができるように、ペット産業との対話と協働を行い、積極的な提言・助言を行っております。

ペット産業CSR白書の発行

ペット産業、特に生体販売を取り巻く課題に対して、ペット産業の自主的な適正化を促すため、ペット産業の社会的責任を考えるシンポジウムの開催、ペット産業に関する調査研究等の活動を行ってきました。こうした活動の積み重ねの中で、2018年に、ペット産業のCSRに関する基礎的な情報を発信すると同時に、ペット産業に関わる利害関係者(ステークホルダー)との対話を深めていくきっかけづくりとして、ペット産業CSR白書を発行いたしました。

ペット産業CSR白書 -生体販売の社会的責任-

ペット産業CSR白書
-生体販売の社会的責任-

ペット産業CSR調査および報告会の開催

2019年にはトヨタ財団の助成を受け、生体販売企業や生体販売を取り巻く事業者、NPO等に対してヒアリング調査を行いました。この調査結果についてペット業界を取り巻く関係者等と共有する目的で、報告会を開催しました。

CSR調査報告会
2019年2月27日 ペット産業CSR調査報告会の様子

AHBアドバイザリーボードへの参画

株式会社AHB(以下AHB)は、「動物と人間の幸せな共生社会の実現に貢献する」ことをミッションに、全国で約120店舗のペットショップ(PetPlus)を運営しています。当法人では、2013年より、PetPlus各務原店他とパピークラスの普及についての事業提携を行っています。

近年、犬猫の販売に関しては、繁殖に用いられる一部の犬猫の不適切な飼養管理が問題視されています。そのため2019年の動物愛護管理法の改正で数値基準等が定められました。こうした背景の中、AHBは生体販売を行う企業の責任を果たすために、より動物福祉の観点に寄り添った事業運営に繋げていけるように、2020年11月に、動物愛護・福祉に関する専門家を招聘し、アドバイザリーボードを設置しました。

このアドバイザリーボード設置に際しては、当法人からもその運営・開催方法について提案させていただいております。2020年12月~2022年2月の間に、6回の会議が開催され、当法人代表の奥田がアドバイザーとして参加させていただきました。

AHBアドバイザリーボードの詳細はこちらから
https://www.ahb.jpn.com/press_releases/6199