本報告書では、より多くの関係者の皆様に、当法人の活動内容をお知らせすると同時に、ご意見をいただくために、2019年度の取り組みの概要と、社会的責任への取り組みを報告し、2020年度の方針をお伝えいたします。

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2019年度活動のハイライト

1.認定NPO法人の取得

2019年度は、年度中の認定NPO法人取得に向けて、賛助会員の募集に力を入れ、113名の皆様に賛助会員になっていただく事ができました。同時に正会員も33名となりました。
2017年度および2018年度の賛助会員数が100人以上となり、認定NPO法人に必要な、PST基準をクリアしたため、2019年10月15日付で認定NPO法人の認定申請を行い、2020年3月5日付けで認定NPO法人となることができました。

2.事業内容について

2017年度より活動全体のロジックモデルを作成し、(1)適正飼育普及啓発、(2)高齢者とペットの共生、(3)ペット産業のCSR推進、(4)ペット防災の推進、(5)野外で繁殖する犬猫対策の5分野を対象となる社会課題として定めて活動してきました。

(1)適正飼育普及啓発領域については、2018年度同様、犬のしつけ教室ONELifeの運営と、ぎふ動物行動クリニックの運営を行い、のべ4000組以上の飼い主と犬猫の関係作りをサポートしました。

(2)高齢者とペットの共生領域については、認定NPO法人を取得できたことを受けて、生命保険信託を活用した、ペット後見サービスの提供を開始しました。

(3)ペット産業のCSR推進領域については、動物愛護管理法改正に関して、犬猫適正飼養協議会の作成する動物取扱業向けガイドブック作成を奥田が行動学的観点から監修し、意見を伝えました。また、並行して、獣医師を対象とした、数値規制に関するアンケート調査を実施し、報告を行いました。

(4)ペット防災の推進領域については、BCPの作成を開始したと同時に、動物避難所開設訓練を2回実施し、災害時に動物避難所として稼働できる体制作りを進めました。また、台風19号の豪雨災害、オーストラリアの森林火災に関する寄付金を募集し、合計454,026円を各支援先に寄付しました。

(5)野外で繁殖する犬猫対策領域については、長良川ねこパーティと題して、猫問題に関心のある方、既にボランティア活動を行っている方と共に、猫問題に関する対話を行う場を設けました。また、2020年度に、猫の避妊去勢手術などを中心に行う、虹の橋どうぶつクリニックを開院される高橋葵獣医師(当会正会員)との連携を深め、2020年度以降で、広く猫の避妊去勢手術が実行できるような仕組みの検討を行いました。

ご意見・ご感想などございましたら、お問い合わせフォームからご連絡いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。