ペットのための生命保険勉強会の概要

6月11日、ONELifeにて、ペットのための生命保険勉強会を開催しました。
参加者は当スタッフを含め6名での開催でしたが、獣医師、ペットショップ経営者、弁護士、生命保険会社社員、トリマー、製薬会社社員といった違う立場の面々が揃い、普段討議できないような貴重な勉強会となりました。

高齢化とペットの問題

まず、人と動物の共生センター奥田から高齢者のペット飼育について、現状の高齢化社会の課題や高齢者がペットを飼育することのメリット・デメリット、飼い主が先に亡くなったあとに残されたペットに資産を遺す方法について説明させていただきました。
以前に増して、3世帯や2世帯で暮らす家族は減ってきており、独居で暮らす高齢者も増えてきました。高齢者がペットを飼うことは、一日の歩数が増えたり、2年後の生存率や健康寿命が伸びたりする報告があります。一方でデメリットとして、他人との交流がペットを飼っていない人よりも減ることや、ペットを飼育しきれないリスクも挙げられます。
飼いきれるかどうか心配な方の不安を解決するために「とものわ」の運営活動が必要だと考えられます。

現在は修正飼育のための必要資金の確保・担保のため、とものわでは生前贈与、負担付贈与、遺贈(自筆証書遺言、公正証書遺言)、信託などの中からご利用できるもの、ご利用しやすいものを選んでいただいております。

ペットのための生命保険の仕組み

次に、生命保険会社の方から、ペットのために使える生命保険信託についての仕組みをご説明いただきました。
全国的に見て、ペット信託や遺言などによる遺贈は一部で利用されてきておりましたが、使い勝手や費用的な課題があり、なかなか普及には至っておりませんでした。
生命保険信託は全国初で、生命保険について発生した保険金(死亡保険金)を、信託会社にから親族や一部の公益性の高い法人・団体に財産交付できるという仕組みです。
NPO法人も第一受益者となりえるのですが、認定NPO法人でないなれません。
当法人は今年度認定NPOの申請を出し、認証されれば生命保険信託が利用できるようになる、という段階です。

意見交換

意見交換では、以前からも議論に上がっていた「互助会員が自宅で突然死して、それに気づくためにはどうするか」ということがここでも議題に挙げられました。
突然死については予想がつかないため、発見時には動物を餓死していたという危険性も考えられます。

現在は月に一回は連絡を取り合うようにしており、ご自宅にも大きく連絡先を掲載させていただいておりますが、身分証明書の近くに互助会に連絡できる番号を入れておくことや、昨今の見守りサービスをセットで販売することも必要なのではないか、という意見がありました。

今後の展開

今後の展開としては、ヒアリングやセミナーなどを通し、ブラッシュアップをしつつ、現行の有料の互助会システムを円滑に運営できるようにします。
その次のフェーズとしては、より安価ないし無料で利用できるような互助会システムの構築を想定しております。

次回はペットの飼い主さん向けにセミナーを行う予定です。