4月21日、岐阜市の野良猫対策意見交換会を行いました。スタッフを含む5名での少数開催となりましたが、行政、獣医師、猫に関するボランティア活動に関心のある方、NPOの職員など立場の違う面々が集まり多角的なからの意見交換を行うことができました。。

2月2日の「お外の猫を考えよう!」に参加された方々の感想やアンケートでは、野良猫対策のためのTNRの実施に障壁があるとの指摘が複数ありました。その意見を元に野良猫対策活動がなぜやりにくいのか?についての仮説を立て、逆に野良猫対策活動がやりやすくなるためにはどうしたらいいのかについて、ワークショップ形式でそれぞれの意見を出し合いました。

野良猫対策活動をやりにくくしている要因として、『猫に対してエサやりをする人』が地域からの理解を得られず、地域の反発を受けるという問題が指摘されましたが、この『猫に対してえさやりをする人』は2タイプにわかれているという意見がありました。

タイプ①はTNRなど猫をどうにかしようと思って餌付けをしているボランティア、エサやりは良くないとわかっているけどついあげてしまう地域住民です。こちらは話し合えばエサやりをやめてくれたり、活動に協力してくれる可能性があります。タイプ②は、自身の心の充足のためにエサやりを行い、後々の繁殖のことや、糞尿の被害のことまで考えが及んでいない方です。目の前にいる猫のためにエサをやっている中で、子猫が産まれたら子猫を保健所へ連れていくことを繰り返すこともあるそうです。猫問題が深刻化し、地域との乖離が生まれている背景には、タイプ②の方がいらっしゃるのではないかという指摘がありました。タイプ②の方は、他人とのコミュニケーションがもともと苦手な方が多く、そのために地域との対立が生まれやすいとのことでした。そうした乖離が生まれることで、ルールに乗っ取って野良猫対策をしようとしている方たちに対しても、地域の方からの嫌悪感・抵抗感が生まれてしまう現状があるのではないかと考えられました。。

今回の意見交換会では、まず、対策を考える上で実行可能性が高いタイプ①の方たちが関わっている場合に絞って考えました。

意見交換の結果、複数の視点からの意見が上がりましたが、その中でも野良猫対策活動をやりやすくするためには、『日頃からの地域へのコミュニケーション』と『地域への活動の理解を深める』ことが重要ではないかという合意に至りました。(写真参照)

今回はタイプ①の場合についての意見交換となりましたが、タイプ②がやりにくさのループにかかわっているなら、その部分をもう一度整理し、共有する必要もあると思います。地域の方への活動の理解と活動をする方たちの共通の理解も必要であるかもしれません。

また、行政に苦情を伝えてくる方の意見として、
・街中で動物を飼うというハードルはずいぶん上がってきて、放し飼いの犬はいなくなり、猫も室内で飼うものという意識があるなか、飼い主はそのための努力をしている、飼い猫ではないからと、避妊去勢だけしておいて、好きなようにエサだけ与え外で飼い続けるのはいかがなものか。
・捕獲したなら人なれしている猫、病気の猫については保護、譲渡の努力をすることはできないのかと。
などの意見があると聞きました。こうした、猫が増えている現場に関わろうとするボランティアと、その現場周囲の地域の方たちとの意識の違いにもコミュニケーションの不足が大きいのではないかと思います。

次回、7月29日(月)には今回の経緯を確認し、『タイプ②の人』が関わる問題についての構造を再度確認し、どれぐらい、どんな影響があるのかを共有した上で、今回の意見交換で出た「日常的なコミュニケーション」と「活動への理解」を深めていくことが本当に有効なのかの再検討を行いたいと思います。