ハイライト

法人設立13年度にあたり、誰もが無料で参加できるオンライン市民大学「人と動物の共生大学」をはじめとして、全国的に多様な組織との連携を図ることができた。鳥取支部の活動が本格化し、ペット防災の分野で、NPO法人全国動物避難所協会と連携した動物避難所のネットワーク化の取り組みを推進したことや、令和6年能登半島地震において、企業と連携したペット用物資輸送支援を行ったことは、大きな成果であった。

ペット後見に関する取り組みについて、広報に力を入れたところ、問い合わせが増加し、年度終盤では、月10件ほどの問い合わせがあり、うち2件程度で契約できる状態となった。遺贈寄付に関する問い合わせもあり、ソーシャルビジネスの観点から、人と動物の共生にかかわる資源調達の仕組みづくりの足がかりとなったと言える。

生活困窮ペット飼育者支援については、計4回にわたる円卓会議を実施し、岐阜県岐阜市の関係者と共に、課題の解決策について議論すると共に、政策提言を行った。岐阜市議会では生活困窮ペット飼育者問題に関わる一般質問が行われ、地域福祉計画の中にペットに関する記載を追加する旨について前向きな答弁がなされた。

 「人と動物の共生大学」のつながりから、全国の組織からの連携の打診があり、鳥取に次ぐ支部の設立についても関係者からの要望があり、検討を始めている。これまで岐阜を中心に構築してきたノウハウを全国的に展開できる機会と位置づけており、積極的な他拠点展開への足がかりを得ることができた。