浜松支部は、2026年2月に設立されました。
静岡県浜松市を拠点に、人と動物がより良く共に暮らせる社会を目指して活動しています。

2026年2月8日に開催された開設記念講演会の様子

活動内容

行動診療:ポノ行動クリニック(ぎふ動物行動クリニック浜松分院)

浜松支部では、獣医師である支部長を中心に、動物の行動上の問題に特化した「行動診療」を行っています。

行動診療とは、ワンちゃんやネコちゃんの「吠える」「咬む」「怖がる」といった困った行動に対し、動物行動学と獣医学の視点から診断・治療を行う獣医療の専門診療科のひとつです。

これらの行動は、単なるしつけ不足ではなく、動物たちの不安や葛藤、身体的な疾患が背景にあるケースも少なくありません。私たちは、丁寧なカウンセリングを通じてその原因を特定し、環境整備や行動修正、必要に応じて薬物療法などを組み合わせることで、動物とご家族の両方のストレスを軽減することを目指しています。

問題行動の予防のために子犬・子猫対象の教室も開催

浜松支部の拠点となる「ポノ行動クリニック(ぎふ動物行動クリニック浜松分院)」は、全国でも有数の診療件数を誇る行動診療専門クリニックである「ぎふ動物行動クリニック」の分院として設立されました。本院には、日々全国から切実な相談が寄せられていますが、「もっと身近に専門的な診療を受けられる場所を」という多くの声にお応えし、培ってきた豊富な知見をこの浜松でも提供できるようになりました。

言葉を話せない動物たちの心の声を代弁し、飼い主様とのコミュニケーションのズレを解消することは、人と動物が最期まで笑顔で共に暮らすための大切な支援です。専門性の高い獣医師による診察を通じて、浜松および近隣地域の皆様が、より穏やかで幸せな日常を取り戻すお手伝いをいたします。

地域の活動団体と連携して実施している猫の飼い方教室の様子

ペット後見活動

ペット後見とは、飼い主様が万が一、入院や病気などによってペットの飼育が継続できなくなった事態に備え、あらかじめ飼育費用、飼育場所、そして見守り体制を準備しておく取り組みです。

当団体では2017年より「ペット後見互助会とものわ」を組織し、この活動に注力してまいりました。2026年現在、全国で約50組の飼い主様とペットたちとの間でペット後見契約を締結し、安心をお届けしています。

特に高齢の方や単身で暮らすご家庭にとって、将来的にペットを飼えなくなる不安は切実な問題です。私たちは、そのような「もしも」の時に備えて、具体的な飼育場所の確保や資金計画の整備、そして日々の見守り体制の構築をトータルでサポートしています。

浜松支部は、このペット後見の支援拠点として、主に静岡県内および近隣の愛知県東部、神奈川県などの地域を中心に活動を展開しています。地域に根ざしたサポートを通じて、飼い主様が最期まで愛するペットとの暮らしを楽しみ、ペットたちもまた生涯にわたって安心して過ごせる社会を目指しています。

ペット防災活動

浜松市周辺地域は、将来発生が危惧される南海トラフ巨大地震など、大規模災害への備えが極めて重要なエリアです。地域の皆様も防災への意識が非常に高く、いざという時に「ペットを連れてどう逃げるか」という不安を抱えている方も少なくありません。

浜松支部では、岐阜本部と緊密に連携し、本部が持つ専門的なノウハウを最大限に活用して地域の実情に合わせた実践的な備えを推進していきます。

行政や自治会と連携した避難訓練への協力や、飼い主様向けの防災セミナーの開催など、同行避難に必要なトレーニングや地域コミュニティとの関係づくりをサポートすることで、災害が起きても誰一人、そして一頭も取り残されない安心な地域づくりを目指します。

浜松の皆様と共に、命を守るためのペット防災の輪を広げてまいります。

支部長挨拶

私はこれまで獣医師として、動物病院での一般診療と、行政(動物愛護センターや保健所)の両方の現場を歩んできました。特に行政の現場では、犬猫の引き取りや譲渡、そして殺処分といった、人と動物の関係が破綻した末の結果に、数多く向き合ってきました。こうした経験を重ねる中で、表面的な解決策ではなく、動物福祉や動物行動学を土台とした専門的なアプローチの必要性を痛感しました。

その後、より深い知見を得るために「ぎふ動物行動クリニック」で研修を積み、この度、地元である浜松に戻るタイミングで当団体の支部および分院を開設する運びとなりました。

浜松支部の役割は、専門的な獣医療としての「行動診療」を軸にしつつも、動物病院という枠に留まらず、地域の様々な課題を解決する拠点となることです。

岐阜本部がこれまで実践してきた「人と動物の関係を繋ぐ」「人の福祉と動物福祉を繋ぐ」「各分野の活動者同士を繋ぐ」といった多層的な「繋ぐ支援」を、この浜松でも広げていくチャンスだと捉えています。

ペットの行動問題、飼い主さんの万が一に備える「ペット後見」、そして地域の「ペット防災」。これらはバラバラの課題ではなく、すべてが「人と動物のより良い共生」という一つの目的に繋がっています。

これまでの臨床と行政での経験を活かし、各分野の専門家や活動者の皆様とも連携しながら、着実にこの街での支援を展開していきたいと考えています。

日常の小さな悩みから将来への不安まで、どうぞお気軽にご相談ください!

落合 優実

獣医師
NPO法人 人と動物の共生センター 浜松支部長

動物たちの心を守り、命を守るために

・獣医師国家資格(岐阜大学獣医学科2003年卒)
・静岡県内の動物病院にて勤務経験10年
・動物愛護センターや動物園での勤務経験

動物愛護センターで勤務している中で、問題行動や過剰繁殖であふれる犬猫の問題をどうにかしたいと強く感じるようになりました。問題行動は、動物たちの命の問題に直結します。飼い主さんのお困りごと、そして人間の言葉を話さない犬や猫の気持ちを理解し、犬や猫との暮らしをより楽しくしあわせにするお手伝いができたら嬉しいです。

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住所:〒434-0042 静岡県浜松市浜名区小松4388-10

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