5回目のゲストにはNPO法人西日本アニマルアシストの箱崎千鶴さん(広島県)、NPO法人一匹でも犬猫を救う会の松井ルミさん(長野県)をお招きしております。

◆NPO法人 西日本アニマルアシストの紹介

https://www3.hp-ez.com/hp/n-animal-assist

広島県尾道市因島という村上海賊のふるさと、しまなみ海道にある人口2万人程度の小さな島で活動しています。 活動内容は殺処分ゼロの実現の前に収容頭数を減少させることを一番に考え日々寄せられる地域の動物問題に関わっております。 中でも野良猫の繁殖制限に特化しており、スペイクリニックを運営しています。

不妊去勢手術専門病院 当法人へのご依頼の内訳としては約90%がTNRであるため、TNRをいかに地域猫活動に近づけるかが私たちのテーマです。 不妊去勢手術と啓発は必ずセットで行いTNRから地域猫活動に持ち込むスタイルを狙います。 私たちの活動のこだわりを4つご紹介いたします。

1. TNRでも正しい餌やり方法をお伝えし、トイレの設置まで一貫してフルサポートします。 そして活動したことをご近所や町内会自治会へも報告をし候補を重視した活動を心がけています。

2. 野良猫を捕まえられないお悩みに捕獲隊を配置します。 ねこだすけさんにお借りしている捕獲器も合わせて35台ケージ類25台で大きな現場もこなせます。

3. 野良猫専門病院だからできる飼い猫と遜色ない手厚い手術の実現。 野良猫の多くは病気や怪我があり治療を必要とし、体力低下・体調不良が認められる猫はむやみやたらに手術をしない。 術後体調崩した猫に関しては入院させ全力介護、回復してからリターンします。

4. 1頭でも多く家族に繋げるチャレンジをしています。 譲渡ワークの特色は、移動させない完全予約制の譲渡会を随時実施します。 これは本来の猫たちの様子を見ていただくため、直接シェルターへお越しいただくスタイルです。 トライアルや譲渡の際にはサポートチームを立ち上げ飼い方の疑問やお悩み健康相談など、 春夏秋冬を通して人と猫が幸せに暮らせるよう常時対応しています。 そして食事環境など病気にさせないアドバイスをさせて頂いています。

このように私たちは『人と動物と地域をつなぐ』をスローガンに行政と地域の間に立ち、共存の楽しさと難しさをバランス良く伝えていきます。

人と動物と地域をつなぐ 尾道の観光エリアでは人馴れした猫たちを狙い昨年殺傷事件が起きたことも記憶に新しいです。 住民から問い合わせがあっても正しく対応できていないのが実情です。 なので私たちが関わる犯罪に関してはしっかりお伝えさせていただいております。 そして啓発面では各メディアにも取り上げていただき広島県での動物愛護の意識がさらに高まるように努めています。

◆NPO法人 一匹でも犬ねこを救う会の紹介

長野県上田市周辺で活動しているNPO法人一匹でも犬・ねこを救う会です。地域の飼い主のいなくなった犬・猫の譲渡活動、TNR活動、啓発活動、子どもたちの教育活動、同伴避…

私たちが活動している長野県上田市は、山に囲まれた盆地で、ほどよく田舎です。 駅周辺はビルもあったり賑わっていますし、新幹線も通ってますが、少し離れるとのどかな自然がたくさんあります。 神社仏閣が豊富にあり、また数年前に大河ドラマ「真田丸」の舞台にもなったので、観光客の方もいらっしゃいます。 上田市の地域猫活動についてこちらをご覧ください。

活動の流れ 不妊去勢手術費用は予算の範囲内で全額補助となります。 登録ボランティアさんは4組14名ほどなので、ボランティアさんを大募集しております。 地域猫の活動のスタートは今から4年前になります。 こちらのお写真をご覧ください。

地域猫講習会 上田市と練馬区が姉妹都市で、私たちが地域猫活動を始めたときに、ねりまねこさんに相談に乗っていただきました。 活動初年度に上田市の全自治会長をお呼びして、一般の方にも参加していただき、NPO法人ねりまねこさんと、地域猫アドバイザーの石森信雄さんたちとともに地域猫講習会を開催いたしました。 行政と連携ができるようになってから、上田市さんがとても意欲的で、ふるさと納税を利用しクラウドファンティングで不妊去勢手術費用を募り、2回で合計1000万円近くご支援いただきました。 当会の理念は、『悲しむ命ゼロ』にむけ人・犬・猫に優しいまちづくり としており、2017年より上田保健所での犬・猫の殺処分ゼロを継続中です。

当会の理念 2018年にクラウドファンディングを利用し、上田市空き家バンクよりシェルターを取得しました。

シェルター 現在96匹の猫たちが過ごしてます。 たくさんお部屋があるので、白血病など病気の子を分けたり、相性や年齢で部屋を分けています。

◆質問コーナー

1. 箱崎さんから松井さんへ質問  

Q. シェルター運営の実際は?  

A. シェルター運営は、維持していく費用も莫大に掛かり、マンパワーも必要となるため、とても大変です。   収容数が多いので、みんなが健康でもかなり大変ですが、体調を崩す子や投薬が必要な子もいますし、誰かが体調が良くなったと思ったら別の誰かが体調を崩すこともあるので、本当に大変です。   また、子猫は感染症や体調を崩しやすいという観点からシェルターではなく預かりボランティアさんの家で育ててもらっています。   規模が大きくなってきたので、持続可能な活動をして収益をあげられる事業をみんなで考えて頑張っているところです。

2. 松井さんから箱崎さんへの質問  

Q. 行政との協力関係は?  

A. 広島県は、広島市・呉市・福山市を除く場所すべてを県が管轄しているので、どうしてもまわりずらいという現状があります。   また、広島県の地域猫活動の不妊去勢手術実施制度には上限があるため、20の市町で無料枠を争うことになります。  

市町村別の地域猫活動承認状況を見ていただくと、特定の市のみが承認されているように見えますが、広島県の地域猫活動承認申請に関わる資料にはたくさんの様式があり、こちらの資料にある通り、書類の時点で躓いてしまうので、私たちが資料作成のお手伝いをさせていただいたりしています。  

広島県の承認資料

◆ネコ会議UPDATE 過去にご出演いただいた方からのイベントのお知らせです。

1回目にご出演いただいた滋賀県わんにゃんマルシェの藤井さんから

びわ湖わんにゃんマルシェ.png

2回目にご出演いただいたNPO法人ファミーユの熊崎さんから

◆各団体さんからのお知らせ

NPO法人西日本アニマルアシストさんから

一匹でも犬・ねこを救う会さんからのお知らせ YouTubeチャネルでシェルター24時間LIVE放送してます。

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