11月1日は、愛知県の社会活動推進課が事務局を務めている、「これからの社会貢献活動支援検討会議」にゲストスピーカーとして参加してきました。

「これからの社会貢献活動支援検討会議」は、「公益信託 愛・地球博開催地域社会貢献活動基金(あいちモリコロ基金)」が平成29年度の事業に対する助成をもって終了することを受けて、同基金終了後におけるNPOの社会貢献活動の支援の在り方について検討する事を目的に開催されています。当初は新たな基金を立ち上げるという検討がされていたそうですが、休眠預金法案が通ったこともあり、どちらかというと行政が社会貢献活動をどう支援していくかという事に主眼が置かれた会議になっている模様です。

今回の会議のテーマは「ロジックモデル」。
自分に与えられたオーダーは『ロジックモデルの作成の意義と活用の効果』ということでした。

ロジックモデルとは、投入する資源と、実施する活動、その結果、そしてその成果についての因果関係の仮説を表した図です。
ロジックモデルを作成することで、どのような仮説に基づき、活動を行っているのか?が分かります。
ロジックモデルについては、こちらから

人と動物の共生デンターでは、今年度ロジックモデル作りに力を入れています。
2月に開催された内閣府の調査の際に参加させていただき、ロジックモデルの骨子を学んだうえで、
東海ろうきんNPO育成助成をいただき、団体全体で、ロジックモデル作成のワークショップをこれまでに合計4回実施してきています。

そのような経緯から、ロジックモデルの作成の意義と活等の効果という事で、お話の機会をいただきました。

人と動物の共生センターで、ロジックモデルに取り組むきっかけは、この活動って本当に社会の役に立っている?社会を変えることに繋がってる?という疑問に答えるためでした。自分自身、この活動のラインナップで本当に社会が変わるのか?その仮説が甘いと感じていました。

また、会員同士、必要と思っている活動にずれがあると感じた事も大きなきっかけです。自分達がやりたいこ活動と、社会の変化の為に必要な活動の整理ができていませんでした。

ロジックモデルとは、社会を変えるための計画書であり、それをステークホルダーと共に作成することで、仮説への理解が深まります。仮説への理解の深まりは、仮説への魅力を高め、資源調達や活動の推進において、原動力になると思っています。

ロジックモデルは、自分達の活動と、社会の変化という成果をつなげる仮説です。
逆に言えば、本気で成果を求めていない場合、ロジックモデルは窮屈なものになってしまうかもしれません。
自分がやりたい活動ではなく、社会の変化(成果)に結びつく活動が必要になります。
様々な組織がある中で、必ずしもロジックモデルが合う組織ばかりではないと思います。
もっとサークル的にやっていきたいという活動もあってしかるべきです。

しかしながら、超高齢化が進展し、急変する社会の中で、人々が幸せに暮らしていくためには、ロジックモデルを使って、本気で社会を変える仮説を立て、検証し、実行していく組織こそが、共感を呼び、支援者を巻き込み、志金を得ていく存在となっていくでしょう。

成果を求める市民活動への変化が求められていく時代になりそうです。

当日使用した資料(抜粋)は以下のとおりです。

人と動物の共生センターのロジックモデル(現状案)170915-ロジックモデル

当日資料(抜粋)

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