1月27日に避難所開設訓練を行いました。避難所開設訓練は災害発生時にペット(主に犬)の避難所を開設し、“災害時にペットの行き場がない”という課題の解決を目指す活動です。今回は去年の7月に続き2回目の開設訓練を行いました。
今回は、1.作成した避難所開設マニュアルの確認、2.避難所開設準備の訓練、3.犬の受け入れ訓練、4.預かった犬のお世話訓練を行いました。1.の避難所開設マニュアルの確認では、参加者の皆さんと現段階のマニュアル確認して質問、ご意見をいただきました。
訓練の内容として「3.犬の受け入れ訓練と」「4.預かった犬のお世話訓練」について重点を置き、実際に飼い主さんとわんちゃんに協力してもらい、シュミレーションを行いました。
今回行った当施設での受け入れの大まかな流れとしては、
- 被災者が犬を連れて来た際、始めに災害時避難所利用申込書に記入をしてもらう
- 利用申込書記入後に、職員がヒヤリングをしながら記入してもらった内容の確認と細かな質問等をし、再度詳細を記入する
- 持ち物の確認のち、施設のゲージ、クレートで受入れ
- 預かった犬のお世話(今回はトイレ出し訓練)
現状の方針として、犬のお世話をボランティアの方にもお世話をしてもらう予定でそのためにお世話マニュアルも作成しております。
今回も実際に訓練をすることで多数の課題を確認することができました。
・受け入れる犬の定員数の再検討
現段階では定員の数は40頭を予定しています。当団体としては受けれる犬たちのストレスなどに配慮し、隣の犬との距離感などを十分確保すると実際に40頭を受け入れられない可能性があります。多くの犬を受け入れるか、一頭一頭の犬に配慮した定員にするか再度検討が必要です。
・ボランティアスタッフの役割分担とボランティアマニュアルの精査
現段階の方針としては受入れ後の犬のお世話はボランティアさんにも協力をしてもらう予定です。ですが、普段から犬と接していて犬の扱いに慣れた人と、慣れていない人ではリードの持ち方一つでも違いがあり、安全な扱いができるできないに大きな差があったりと誰でもできる作業とはいかない可能性があります。
これらの対策として、誰でもできるような詳細なマニュアルの作成をする。さらに、ボランティア受け入れの際にこれまでに犬のお世話をしたことがあるのかの確認をして、役割を分担するようにするなどを検討し、ボランティア受け入れの方針もどうしていくかを考えていく必要があります。実際に実働できる団体スタッフは少数ですべての役割を担うことは困難ですからボランティアさんの助けは必要です。受入れ時の問診、ヒヤリングも誰でもできるように詳細なマニュアル化をしていく必要もあるかもしれません。時間はかかりそうですが、なるべく最善の方法で犬を受け入れ、世話をしていきたいと思っております。
今回は冬に災害が発生した状況を想定して行いました。前回の真夏の訓練に比べたら犬のお世話のしやすさは大きく違いました。寒さへの備えとして防災備蓄品としてカセットガスでの暖房を使いましたが。灯油に比べて備蓄が効き、他の用途にも使えるカセットガスの暖房は暖かさも、持ちも良く今回の収穫の一つでした。おススメのできるものです。
次回は2020年7月23日(木)海の日に第3回避難所開設訓練を行う予定です。