当団体では、2022 年 8 月より犬猫相談ホットラインを開設し、生活困窮ペット飼育者等からの相談受付
と対応を行ってきました。2025 年 2 月までに 555 件の相談が寄せられ、延べ 710 回の訪問支援を実施し
てきました。これまでの実践については、2022 年度・2023 年度版の報告書をご覧ください。
 当団体への相談の中で特に苦慮する事例が、犬猫や本人の問題だけでなく、住まいの問題をはらむ場合で
す。経済的困窮から、家賃や公共料金を滞納し、ライフラインが止まり、明日の食べ物もないという状況も
あります。多数の猫が繁殖し、家屋が損壊し、住み続けることができない状況になったり、大家から退去を
迫られることは少なくありません。

このようなペットを飼育している生活困窮者等の支援を行うためには、ペットと共に住める場所の支援が
必要であると、繰り返し実感してきました。そこで、当団体では、2023 年度より犬猫相談ホットラインの
活動の中で居住に関わる相談支援を開始し、2024 年 4 月には、全国で初めてとなる、ペット飼育者に特化
した居住支援法人として岐阜県からの指定を受けることができました。ペットを飼育している住宅確保要配慮者の支援は、居住支援の中でも、最も支援が難しい領域の一つと思われます。本報告書は、当法人がこれまでに実施してきた居住支援の一端をご紹介することを通じて、その現状を伝えると共に、解決に向けた効果的な協働を生むことを目指して発行致します。

詳しい内容はこちらから↓

2024年度活動報告書
生活困窮ペット飼育者の居住支援の現状とこの先
(2025.3)