1月31日に、日本全国ネコ会議「TNR専門獣医師たちの挑戦」を開催しました。

ゲストは、にじのはしスペイクリニックの高橋院長、および分院の獣医師5名のみなさん。
TNR専門病院の獣医師たちに、不妊去勢手術の“リアル”を聞ききました!

1.  クリニックの発展と獣医師の紹介
番組前半では、にじのはしスペイクリニックの理念と沿革、各分院を担当する獣医師の経歴が紹介されました。登壇した獣医師たちは、元公務員や一般病院での勤務経験を経て、「殺処分を減らしたい」「蛇口を閉める活動をしたい」という目的でスペイクリニックという専門的な道を選んだ背景が語られました。

2. クロストーク&質疑応答
MCの鈴木さんからゲストへの質問を経て、視聴者からの質問に対し以下の回答が示されました。

① 怪我や病気の猫への治療の線引きとスペイクリニック経営の持続性
「TNRで連れてこられた猫が怪我や病気をしていた場合、どこまで治療するのか」という質問に対し、以下の考え方が示されました。
不妊去勢手術のついでに、病気・怪我などの治療をすることはある。しかしながら、スペイクリニックのミッションはあくまで不妊去勢手術を数多く提供すること。現実的には地域の動物病院との役割分担や、活動者の予算のなかで無理のない対応をすることが重要。

② ボランティア・行政・クリニックの役割分担
「三位一体」の構図が、猫の過剰繁殖問題を解決する鍵であると強調されました。
ボランティア: 現場の猫の管理、捕獲。
行政: 予算措置や制度の整備。
クリニック: 必要十分な質・量の不妊去勢手術の提供。

3. NICOXのビジョン
高橋先生が代表を務める株式会社NICOXの今後のビジョンが語られました。

    本編は、YouTube「人と動物の共生大学チャンネル」にて公開中です。たくさんの質疑応答など、このレポートではフォロー仕切れない内容が盛りだくさんです。ぜひご覧ください。

    4. 担当者の感想
    鈴木恵美子(MC):10年前、飼い主不明の猫に対してできることは、子猫を保護し里親につなぐことしかありませんでした。高額な不妊去勢手術費用や、地方で獣医療に繋がりにくい現実の中で、救えなかった命にも数多く向き合ってきました。今回の配信では、かつての私と同じように悩み、苦しんでいる方々に、にじのはしスペイクリニックや移動式スペイ「ニコワゴン」が全国に広がっていることを届けたいという想いがありました。ご登壇いただいた先生方、活動家の皆さまが互いを尊重し、役割を持って根本解決に取り組む姿に、多くの学びと希望をいただきました。ご参加・ご視聴いただいた皆さまにも心より感謝いたします。

      青山研(事務局):コロナ禍初期に、高橋さん、鈴木さんと私で配信にチャレンジしてから6年が経過しました。あれから猫の過剰繁殖問題も啓発が進み、にじのはしスペイクリニックの皆さんのご尽力もあってTNRの現場は良い方向に向かっていると感じます。一方で、猫だけでない「人の問題」もリアルさをもって認知され始めました。そういった知識のアップデートにこのチャンネルの配信が役に立ったら嬉しいです。