「殺処分ゼロ」が社会的に浸透しつつある今、日本の動物福祉は新たな局面を迎えています。個人だけでなく保護活動者/ブリーダーにも広がる多頭飼育崩壊、飼い主の高齢化による終生飼養の困難、攻撃性の高い犬や野犬の譲渡による咬傷事故や逸走…。

『殺処分の数』という数値に囚われることで、動物福祉が侵害される場面は少なくありません。そもそも、お金がなければ、人がいなければ、資源がなければ、動物福祉を守ることはできません。目の前の命を守るということに固執して、持続可能な事業/持続可能な資源調達とのバランスを取れなければ、殺処分より残酷な未来が待ち受けているかもしれません。

本セミナーでは、2012年にNPO法人人と動物の共生センターを創業し、犬のしつけ教室ONELife/ぎふ動物行動クリニック、ペット後見互助会とものわ、全国動物避難所協会等、数々の事業を立ち上げてきた、獣医師の奥田順之氏が、ソーシャルビジネスの観点から、日本の動物保護、人とペットの共生について、現在の課題と未来に向けた施策についてお話しします。

■ 開催概要
日時: 12月10日(水)21時~22時
会場:オンライン(Zoom)
講師:奥田 順之 氏(獣医師/人と動物の共生センター 理事長)

■ 主な内容
・ソーシャルビジネスとは何か、どのように構築するのか?
・殺処分ゼロ後に浮かび上がる社会課題
・数値で理解する人と動物の社会課題
・超高齢社会とペット飼育をめぐる政策的課題と解決策
・オープンアダプションを含む新しい譲渡・飼養支援の仕組み
・ペット関連企業のCSRと持続可能な解決策

さらに本講演では、企業におけるCSR・CSV(共有価値の創造)としての動物福祉参画の可能性にも言及します。
ペットフードや保険業界に限らず、多様な企業が「人と動物の共生社会」に関与することで、社会的インパクトを創出し、企業価値を高める取り組みへと発展させる視点を提示します。

■ 対象者
・行政・自治体の動物愛護/福祉施策担当者
・動物保護団体・NPO関係者 ・CSR・サステナビリティを担当する企業関係者
・医療・福祉・獣医療分野の専門家

■ 参加方法
本セミナーはマンスリーサポーター(月額500円〜)限定でご参加いただけます。
参加方法は以下の通りです。

①申し込みフォームへ入力してください。
https://forms.gle/MftFvzvgRSEzEpHT9

②フォームへの申し込み後、マンスリーサポーターへの登録もお願いしております。
https://congrant.com/project/tomoiki/6037

※現在、正会員/マンスリーサポーターにご加入済みの皆様は、こちらのお申し込みは不要です。
ご案内のメールをご確認ください。

申し込み締め切り:2025年12月9日(火)23:59までにサポーター登録が完了

■ マンスリーサポーターに参加済みの方へ
ご登録いただいているメールにてセミナー参加のご案内をお送りしておりますので、メールをご確認ください。 申し込みフォームへの記入は不要です。

「殺処分ゼロ」の次の時代を見据え、政策・ビジネス・市民社会を横断する連携の可能性を共に議論しましょう。

<お問い合わせ>
https://human-animal.jp/contact

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