
近年、犬の行動学において「人と犬の上下関係は存在しない」「支配―服従モデルは否定された」とする言説が広く流布している。しかし、この理解は行動生態学的知見の一部を切り取ったものであり、必ずしも犬の社会行動の全体像を反映しているとは言い難い。犬は社会的動物であり、個体間には状況依存的ではあるものの、優劣関係が成立する。また、一般の飼い主でも日頃から遭遇するように、優位性・劣位性を示す定型化されたボディランゲージの存在も確認されている。
遺伝的多様性を背景に、群れの中で相対的に優位な地位を獲得しようとする性質をもつ個体が存在することは自然であり、そうした犬が、飼い主から不快あるいは一貫性を欠く関わりを受けた際、その場の主導権の競合から攻撃行動を示す事例は臨床現場でも観察される。このような攻撃行動に対して、上下関係を否定し、すべての理由を不安や恐怖に求めても、主導権争いの対象となっている飼い主の行動を変えなければ、解決に至ることは難しい。
本セミナーでは、単純な「上下関係否定論」に依拠するのではなく、行動生態学の視点から、犬にとってのリーダー概念を再考し、飼い主に求められる役割、犬との関係づくりの在り方について考える。
■ 開催概要
日時: 3月25日(水)21時~22時
会場:オンライン(Zoom)
※アーカイブあり
■講師
奥田順之
ぎふ動物行動クリニック院長
獣医行動診療科認定医
■ 参加方法
本セミナーは人と動物の共生大学マンスリーサポーター(月額500円〜)限定でご参加いただけます。
参加方法は以下の通りです。
①申し込みフォームへ記入:https://forms.gle/MaYibT4QuTEe7zjt8
②マンスリーサポーターへ登録:https://congrant.com/project/tomoiki/6037
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申し込み締め切り:2025年3月24日(火)23:59までにサポーター登録が完了
■ マンスリーサポーターに参加済みの方へ
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皆様のご参加を心よりお待ちしております。

