ペット後見互助会とものわとは

ペット後見互助会とものわは、認定NPO法人人と動物の共生センターが運営している、ペットの生涯を守るための互助会です。互助会員の身に何かあった時(万が一の入院・事故・死亡など)に、当団体がペットの所有権を受けとり、緊急保護し、新しい飼い主を探します。

生涯預かりではなく、一般家庭への譲渡を目指すサービス

一般的な終身預かりサービスは、その施設の中で最後まで面倒を見る形ですが、ペット後見互助会とものわでは、基本的に一般家庭への譲渡を目指す形としています。

また、終身預かりサービスは飼えなくなった時点で申し込みを行いますが、ペット後見互助会とものわは、互助会ですので、互助会員向けのサービスです。事前に入会している会員向けのサービスであり、飼えなくなった時点での受付ではないという点が大きな違いです。

引取りのための飼育費用は一律100万円(体重10キロ以上の動物は、体重×10万円)としています。引取りから譲渡まで(もしくは終生飼育まで)にどの程度の費用がかかるかわからない中で、互助会員同士でリスクを分散する形をとっています。

一般家庭への譲渡を目指す理由

施設で飼育するのではなく、一般家庭への譲渡を目指す理由は2つあります。

①一般家庭の方が、愛情をかけられる

保護犬猫は、やはり、家庭に迎えられることが一番の幸せだと私たちは考えています。

施設にいるからといって、大切にできないということではありません。スタッフがしっかりと世話を行い、心身ともに健康な状態で生活できるように配慮しています。

しかし、施設内ではやはり家庭に比べればかけられる時間は短くなってしまいます。スタッフも他の仕事があり、家庭もある中で、1頭1頭に無限の時間をかけられるわけではありません。

やはり、良い家庭に迎えてもらってこそ、動物たちは幸せになれると思います。

②生涯預かりのコストは非常に高額

もう一点の理由は、生涯預かりのコストは非常に高額になるという点です。一般的な老犬ホームでは、中型犬で月8万円~15万円ほどの価格です。1年で100~200万円という額です。これが数年となれば、500万円~1000万円という額になってしまいます。

一般家庭への譲渡を前提とすることで、これを大幅に圧縮することができます。仮に、半年~1年程度で新しい飼い主を見つけることができれば、100万円程度の金額に収まります。

ペットのためにお金を遺すことを惜しまないといっても、現実的な額にしなければ、利用したくても利用できない人が出てきてしまいます。ペット後見互助会とものわは、一般家庭への譲渡を前提とすることで、利用しやすさを高めています。

飼育費用は一律100万円

引取りのための飼育費用は一律100万円(体重10キロ以上の動物は、体重×10万円)としています。

引取りから譲渡まで(もしくは終生飼育まで)にどの程度の費用がかかるかは、入会の時点ではわかりません。

飼えなくなったタイミングで、ペットが若く病気もなければ、2~3か月で新しい飼い主が見つかることは少なくありません。その場合飼育費用は20~30万円程度でしょう。

一方、飼えなくなったタイミングで、ペットが高齢で病気もあるような状態だと、なかなか一般家庭への譲渡が難しく、施設で終生飼育する必要があるかもしれません。要介護状態で1年~2年飼育すれば、医療費も合わせて、数百万単位の金額が必要になります。

このように、入会時点ではどの程度の必要が必要かということは確定できません。

そこで、ペット後見互助会とものわでは、そのリスクを互助会の会員同士で補填しあうという形で運営しています。飼えなくなった際には一律100万円の飼育費用をお支払いいただき、若くすぐに譲渡できれば、使わなかった飼育費用をプールしておき、高齢で譲渡ができず長期間飼育することになる子のために活用します。

負担を平均化することで、一人一人の負担を小さくできる仕組みになっています。

ご利用を検討の方へ

ペット後見互助会とものわの対象は、

『今は問題なく飼育できているが、今後飼育できなくなるかもしれず、そのための備えをしておきたい人』

です。

現在、すでに飼えなくなってしまい、引き取ってもらえる団体をお探しの方は、様々な団体が取り組んでおりますので、「ペット 引取りサービス」などで検索してみてください。

まずはお電話もしくはメールでご連絡ください

ペット後見互助会とものわでは、個別相談(無料)を受け付けております。

サービスの仕組みの説明や、飼育費用の遺し方の説明、実際に飼えなくなった場合に誰がどう動くのかなど、詳細な説明をさせていただきます。お気軽にお問い合わせください。