一人暮らしでペットを飼育している方は、自分が死んだとき、あるいは、長期入院が必要になったり、高度障害になった場合に、ペットの命と生活をどのように守っていくか、不安に思われていることと思います。
ペットの命と生活を守るためには、事前の準備が欠かせません。「ペット後見」制度を使って、いざというときに、大切な家族を守れるように準備することがベストです。
本記事では、ペット後見を用いて、ペットを守るための5つのポイントについて解説します。
①ペット後見を利用する
ペット後見とは、飼い主が入院や死亡などにより、万が一ペットを飼えなくなる事態に備え、飼育費用、飼育場所、支援者をあらかじめコーディネートしておくことで、飼えなくなった場合にも、最後まで飼育の責任を果たすための取り組みの総称を指します。
当団体では、飼い主が将来の入院や死亡に備えるための互助会である『ペット後見互助会とものわ』を組織し、ペット後見を利用したい方の相談を受け付けております。岐阜を本部に、鳥取、東京、浜松の4カ所の拠点に活動しております。
ペット後見は、①飼育費を遺し方を決める、②飼育の受け皿(飼育する人と場所)を確保する、③緊急時に対応できる見守り体制の構築の3つの要素から成り立っています。①・②わかりやすいと思うのですが、一人暮らしの飼い主の場合、③の緊急時に対応できる見守り体制は死活問題です。例えば外出時に倒れた場合、駆け付けてくれる人がいなければ、ペットの命を守ることができません。
この3つの要素は、それぞれの飼い主のニーズや、地域性、提供事業者によって、具体的な中身が変わってきます。
当団体では、全国から、ペット後見に関する相談を受け付けております。詳しくは、以下のページをご覧ください。入会にご興味ある方は、お気軽にお問い合わせください。
ペット後見互助会とものわ
今は問題なく飼えているけど、将来、飼えなくなることを心配していて、ペットの行先について悩んでいる方は、当法人のサービスである、『ペット後見互助会とものわ』への入会の対象です。
- 岐阜本部、鳥取支部、東京支部、浜松支部の4施設にてサポートします。
- 終生飼育費用として100万円(体重10キロ以上の場合、体重×10万円)のご用意をお願いしています。
お気軽にお問い合わせください。058-214-3442受付時間 9:00-17:00[不定休]
お問い合わせ②普段からペットホテルやシッターを利用する
万が一の際に頼ることができるペットの専門家が近くにいることは重要です。そのためには、普段からペットホテルやペットシッターを利用することがお勧めです。
ペットホテルやペットシッターを利用したことがなく、いざ急な入院となった場合に、頼れる人が全くいなければ、本当に困ったことになってしまいます。ホテルやシッターの方も、本人が入院している状態で、所見のペットを依頼されるのは嫌なものです。事前に人とも動物とも信頼関係を築いたうえで、お世話ができることがベストです。
もし、ホテルもシッターも使ったことがないのであれば、まずは使うということが大切です。
多くのホテルやシッターさんは、ペットの世話は慣れていても、ペット後見については不案内なことが多いでしょう。いざ、犬猫を引き取るというのはなかなかハードルが高いものです。そこで、緊急時の一時的な世話については、近くのペットの専門家に頼り、所有権の移転や譲渡については、ペット後見を活用するという方法も考えておくとよいでしょう。
③緊急連絡網を作っておく
万が一、急な入院になった時に、家にペットが取り残されるという事態が発生します。
自分が大変な状態になっているときに、「誰が世話に行ってくれるのか、水やご飯は足りるのか、排泄は大丈夫なのか、家の鍵をどうやって渡すか、無事に世話をしてくれるのだろうか…」といった心配をしなければならないのは本当につらいことです。
そこで重要になるのが、ペットのための緊急連絡網です。これは、飼い主さんに何かあった時に、誰が、いつ、どのように動くのかをあらかじめ決めておくということです。
ペット後見互助会とものわでは、緊急時の対応をまとめた、緊急保護計画を作成し、いざというときの緊急保護に備えています。また、ペットヘルプカードを用意しており、それを所持していただくことで、急な搬送時にも当団体に連絡が入るようにしています。
④ペットの情報をまとめておく
自分が死んでしまった後、ペットのこと(病気など)を知っている人が誰もいない!という状況になってしまうと、ペットの適切な世話ができなくなってしまいます。
ペットの緊急保護をしてくれた方がいても、食物アレルギーがあるのに、その情報が伝わっていなければ、大きな事故になってしまうこともあります。
通院記録や、普段の生活などをメモにして、できれば印刷するなり、ノートに遺すなりしておくと良いでしょう。電子媒体だと飼い主が死亡したあとにアカウントやパスワードが分からず開けなくなってしまうことがあります。
おススメの方法は、ペット用のファイルを作ることです。このファイルに、動物病院に行った際のレシートや、検査結果、ワクチン証明書などをまとめておきましょう。マイクロチップの登録情報なども重要な情報です。生年月日や避妊去勢手術をしているのか?など、基本的な情報も意外と分からなくなってしまうものです。
加えて、引き継ぐ方に知っておいてほしいことをなんでも書いておくようにしましょう。
自分自身が飼いきれるのが最善ですが、万が一、飼えなくなる事態に備えて、情報を遺すという部分にも取り組んでいくべきです。
⑤ペットコミュニティに所属する
ペット後見を活用するのとは別の方法として、ペットコミュニティに所属し、ペット友だちを増やしておくという方法があります。
犬であれば、犬種ごとのコミュニティだったり、地域の犬コミュニティだったり調べてみるといろいろと参加できるものがあります。保護犬や保護猫では、出身の保護団体さんが同窓会を開いたり、オンラインコミュニティを作っているところも少なくないですね。
鳥飼いさんコミュニティ、うさぎさんコミュニティなど、仲間をまず作ることが大切です。
仲間を作ると、ペットのことも知ってもらえます。ペットのことを知ってもらえていたら、いざ自分に何かあった時に、頼ることもできるでしょう。
同じ品種や、同じ種の動物を飼っている人であれば、一時的な預かりについても、もともと知識があるためある程度お願いしやすいでしょう。コミュニティの中で支え合うことで、新しい飼い主探しもできるかもしれません。
これは、あくまでも共助の関係ですから、一方的に助けてもらうという考えは適切ではありません。コミュニティの中で困っている人がいたら自分が助ける側に回るつもりで関係を作ることが大切です。
ペット後見のように、契約でしっかり決まった形ではありませんが、リスクを減らし、サポートを増やすという意味で、ペットコミュニティへの参加は重要な取り組みと考えられます。


